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GardenPorterのブログ

滋賀県にある山野草のネットショップ、GardenPorterのブログです。山野草を始めとする四季折々の草花やお手入れやガーデニングに関する情報を初心者の方にもわかりやすくお届けします。

☆新商品入荷☆優美と幽玄。フラジャイル感覚が魅力の古典園芸植物「伊勢ナデシコ」など

 

 本日も新着商品がいくつか入荷しております。

今回入荷したのは、

・朱色クリンソウ

・カキノハグサ

・オオイワチドリ

・イセナデシコ

・アコウキンポウゲ

の5点の草花たちです。

また、おしゃれな木製の植木鉢「TIMBER POT No.4」も本日入荷いたしました。

今回はイセナデシコとカキノハグサについて、そして最後に植木鉢をちらっと紹介していきます。

 

伊勢ナデシコについて

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  • 学名・・・Dianthus X isensis
  • 属名・・・ナデシコナデシコ
  • 花期・・・5~10月
  • 花色・・・ピンク、赤、白
  • タイプ・・.・多年生宿根草

 特徴 

春~初夏へと様々な花が次々と開花していますが、ナデシコもそのうちの一つです。

本種は少し風変わりなナデシコの仲間で、園芸が盛んだった江戸時代に生み出され、品種改良されてきた古典園芸植物の一種です。

カワラナデシコセキチクとの交配種と言われています。

春になるとピンクや赤、白色の花を咲かせますが、この花の形に大きな特徴があります。

通常のナデシコは花弁の先端に細かい切れ込みが入りますが、伊勢ナデシコの場合は先端が長く細く切れ込んで縮れた糸のように垂れ下がるのが特徴です。

艶やかでありどこか儚げな日本人好みの幽玄な花姿を楽しめます。

鉢植えや切り花としてもおすすめです。

 

 原産地

江戸時代に三重県の松坂市で品種改良されました。

三重県の天然記念物に指定されています。

 

 育て方

  基本的に通常のカワラナデシコと変わりません。

日当たりを好み、水はけの良い用土に植えてあげるといいです。

夏季の強い直射日光を受けると葉焼けを起こし株が弱ることがあるので、夏場は風通しの良い半日陰~日陰で育ててあげるといいです。

細く縮れた花弁は放っておくと絡まることがあるので、爪楊枝などで優しく解いてあげるといいです。

 

カキノハグサについて

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  • 学名・・・Polygala reinii Franch. et Savat
  • 属名・・・ヒメハギ科ヒメハギ属
  • 花期・・・5~6月
  • 花色・・・黄色
  • タイプ・・.・宿根多年草

 特徴

登山中に出会ったら、ついついほころんで立ち止まってしまうような可愛らしい山野草です。

春になると立ち上がった茎にマメ科のような黄色い蝶形の花をいくつか咲かせます。

草丈は低く、成長しても20~30cm程度とコンパクトにまとまるので場所を選びません。

葉は小さい草姿の割には少し大きめで、形や葉脈の感じが柿の葉に似ていることから名付けられました。

根が木質化し肥大するのも特徴の一つです。

鉢植えにもってこいのサイズ感と可愛らしさが魅力の植物です。

 

 原産地

日本固有種の山野草です。

中部地方西部、近畿、静岡県の山地の木陰などに自生しています。

 

 育て方

日当たりを好みますが、夏季の強い直射日光による葉焼けや水切れに注意します。

夏場は風通しの良い半日陰~日陰に移動し、涼しい環境で育てます。

水やりは表土が乾いたらたっぷりと与えます。

乾燥を嫌うので水のやり忘れには注意しましょう。

 

 

 

そして最後に植木鉢の紹介です。

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「TIMBER POT No.4」

福井県産の杉の間伐材をひとつひとつ手仕事で丁寧に削り出し、植木鉢に仕上げています。

ナチュラルな雰囲気が魅力で、和にも洋にも山野草にもばっちし似合う素敵な鉢です。

完全な自然素材ですので植物の成長と共に鉢の風合いの変化も楽しむことが出来る"生きた鉢"です。

もちろん鉢カバーやインテリアとしてもお使いいただける汎用性の高い一品でもあります。

サイズはφ13cm×H13cm。

大切な植物と共に、植木鉢を共生させてみてはいかがでしょうか。

 

記事・・・飛田亮

www.gardenporter.com

雨露の滴る姿も美しい。梅雨でも楽しめる花10選

 

 梅雨が到来し、毎日雨と曇り空の繰り返しでは憂鬱な気分になってしまいますが、そんな季節でも美しく咲き続けてくれる花はたくさんあります。

ぜひともそんな癒しの植物をお庭に植えて梅雨を乗り切りたいということで、今回は梅雨時にも綺麗な花を咲かせる草花たちを紹介していきます。

華やかでこの季節人気のある定番のものと、山野草的なものも少し集めてみましたので参考にしてみてくださいね。

 

アジサイ

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  • 学名・・・Hydrangea
  • 属名・・・アジサイアジサイ
  • 花期・・・6~7月
  • 花色・・・青、紫、ピンク、赤、白
  • タイプ・・.・落葉低木

梅雨といえばアジサイアジサイといえば梅雨。というように、雫を滴らせて咲く姿はもはや日本人の原風景と言えるほどの季節感、存在感があります。

可憐な装飾花を咲かすテマリアジサイガクアジサイ、素朴な美しさを楽しめるヤマアジサイなど様々な種類があります。

 

バラ

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  • 学名・・・Rosaceae
  • 属名・・・バラ科バラ属
  • 花期・・・5~10月
  • 花色・・・黄、紫、ピンク、赤、オレンジ、白など
  • タイプ・・.・落葉低木

世界中に愛好家がおり、数ある花の中で最も人気のある花木の一つです。

それ故に様々な品種が流通しており、木立性のものやつる性のもの、花色もさまざまで数え切れないほどです。

自分のお気に入りの一鉢を探し出すのも楽しいですね。

 

クレマチス

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  • 学名・・・Clematis
  • 属名・・・キンポウゲ科センニンソウ
  • 花期・・・5~10月
  • 花色・・・紫、ピンク、赤、白など
  • タイプ・・.・つる性低木

バラと同じくガーデニング界では絶大な人気を誇る花木の一つです。

つるを伸ばして成長するのでトレリスやパーゴラに巻き付けると素敵な雰囲気が醸し出せます。

バラと合わせて雨でも明るいお庭を演出できるムードメーカー的存在です。

 

カルミア

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  • 学名・・・Kalmia latifolia
  • 属名・・・ツツジカルミア
  • 花期・・・5~6月
  • 花色・・・ピンク、赤、白
  • タイプ・・.・常緑低木

コンペイトウ、もしくはチョコ菓子アポ〇のようなどう見てもお菓子にしか見えない花を咲かせる花木です。

蕾の形が面白いですが花の形も皿型をしていて可愛らしく、中に雨の雫が溜まって流れ落ちる様を無心で観察できます。

こんな花がお庭に咲いていたら、梅雨でも楽しい気分になれそうです。

 

アガパンサス

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梅雨時期になると花茎を伸ばし、ラッパ型の花を放射状にいくつも咲かせる人気の下草です。

とても丈夫で、雨にも負けずに咲く健気な様子には元気をもらえます。

切り花としても人気なので、室内に飾って楽しむのもいいですね。

 

スイレン

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  • 学名・・・Nymphaea
  • 属名・・・スイレンスイレン
  • 花期・・・5~10月
  • 花色・・・白、ピンク、赤、黄、オレンジ、青、紫
  • タイプ・・.・水生植物

春~夏にかけて水面に美しい花を浮かべる水生植物です。

もともと水中で育つので梅雨の長い雨でもへっちゃらです。

睡蓮鉢に植えて梅雨でも花を楽しみましょう。

 

クチナシ

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  • 学名・・・Gardenia
  • 属名・・・アカネ科クチナシ
  • 花期・・・6~7月
  • 花色・・・白
  • タイプ・・.・常緑低木

梅雨時に白い花を咲かせ、甘い香りを漂わせる人気の花木です。

世界三大香木にも数えられ、梅雨の憂鬱な気分を良い香りで晴らしてくれます。

クチナシの香りが大好きな人にとっては、梅雨は待ち遠しい季節かもしれませんね。

 

アルストロメリア

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  • 学名・・・Alstroemeria
  • 属名・・・ユリズイセン科アルストロメリア
  • 花期・・・5~7月
  • 花色・・・赤,ピンク,白,黄,オレンジ,紫など
  • タイプ・・.・多年生宿根草

花色が多彩で花もちがいいことから、切り花やフラワーアレンジメントで人気の植物です。

花壇にも活躍してくれるので、梅雨のお庭をカラフルに彩ることもできます。

 

サンカヨウ

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  • 学名・・・Diphylleia grayi
  • 属名・・・メギ科サンカヨウ
  • 花期・・・5~7月
  • 花色・・・白
  • タイプ・・.・多年生宿根草

雨に濡れると魅力が増すという点では、この中では最も梅雨に似合う植物かもしれません。

梅雨時に小さな白い花を咲かせるサンカヨウは、花弁が水に濡れることで白から透明へと色が変化します。

透明な花弁はガラス細工のように美しく、ため息が出るほどです。

 

ホタルブクロ

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  • 学名・・・Campanula
  • 属名・・・キキョウ科ホタルブクロ属
  • 花期・・・5~7月
  • 花色・・・白、青、紫、黄、ピンク、赤
  • タイプ・・.・多年生宿根草

日本で古来より親しまれてきた花です。

梅雨時に釣り鐘状の花を花を咲かすの人気で、今ではたくさんの園芸品種が店先に並んでいます。

花に雨露が滴る様子はさながら雨傘のようで、お庭に植えれば風情溢れる光景を目の当たりにできます。

 

 以上、梅雨でも楽しめる花を紹介してきました。

皆さんも梅雨の陰気を吹き飛ばすようなお気に入りの植物を見つけてみてください。

 

記事・・・飛田亮

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カップルで植えなきゃ結実しない!雌雄異株の庭木9選

 

 何故だか知らないけれど、うちの庭木は実がならない・・・。

そんな悩みを抱えている方も多いと思いますが、もしかしたらその木は雄木かもしれません。

人間と同じように樹木にも雄と雌があり、樹木はおおかた雌雄異株(しゆういしゅ)と雌雄同株(しゆうどうしゅ)の2種に分かれます。

雌雄異株は完全に雄木と雌木に分かれる為それぞれが雄花と雌花を咲かし、一緒に植えることで雌木に実が付きます。

一方雌雄同株は同じ木に雄花と雌花を咲かせるため、一本の木で結実させることが出来ます。

しかし中には雌雄異株だけどたまに雌雄同株になる樹木がいたりと、正直よくわからない所があるのも現状ですが・・・。

まあとりあえず、実が成らない原因は雌雄異株のもので雌木だけ単独で植えていたり、そもそも雄木を植えているということもありえるのです。

という訳で今回は、実を観賞するためにオスメス一緒に植える必要のある雌雄異株の庭木たちを紹介していきます。

 

アオキ

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  • 学名・・・Aucuba japonica
  • 属名・・・ガリア科アオキ属
  • 実鑑賞期・・・11~3月
  • タイプ・・.・常緑低木

高さ2m程になる低木で、葉も茎も緑色なところからアオキと名付けられました。

日本庭園や公園でよく目にし、定番の庭園樹として知られています。

雌木は花後に卵型の実を付け、秋ごろに赤く熟し翌年の春まで楽しめます。

 

マメガキ

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  • 学名・・・Diospyros lotus
  • 属名・・・カキノキ科カキノキ属
  • 実鑑賞期・・・10~12月
  • タイプ・・.・落葉低木

カキノキの仲間で、小さく可愛らしいオレンジ色の実を付けます。

普通のカキノキは雌雄同株ですが、マメガキは雌雄異株なので注意です。

他には盆栽で人気のあるロウヤガキなども雌雄異株です。

 

キウイ

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  • 学名・・・Actinidia deliciosa
  • 属名・・・マタタビマタタビ
  • 実収穫期・・・10~11月
  • タイプ・・.・落葉つる植物

丈夫で病害虫の心配もそれ程ないため家庭でも育てられる果樹として流通しています。

ただしつるの成長が強健すぎるあまり手に負えなくなることもしばしば・・・。

実付きを良くするために、人工授粉を行うこともあります。

 

クロガネモチ

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  • 学名・・・Ilex rotunda
  • 属名・・・モチノキ科モチノキ属
  • 実鑑賞期・・・10~2月
  • タイプ・・.・常緑高木

街路樹や庭園樹としてよくつかわれるモチノキの仲間です。

秋になると真っ赤な実を楽しめます。

雌木にしか実はなりませんが、雄木が近くになくても結実するという噂があります。

 

ゲッケイジュ

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  • 学名・・・Laurus nobilis
  • 属名・・・クスノキ科ゲッケイジュ属
  • 実鑑賞期・・・10~12月
  • タイプ・・.・常緑小高木

地中海沿岸原産の常緑樹で、カレーやシチューなどの香りづけとして葉っぱがよく使われます。

日本に流通しているのはほとんどが雄木のためあまり見かけませんが、雌木には青紫色の実が付きます。

 

ソヨゴ

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  • 学名・・・Ilex pedunculosa
  • 属名・・・モチノキ科モチノキ属
  • 実鑑賞期・・・10~12月
  • タイプ・・.・常緑小高木

庭園樹や庭木としてよく植えられる常緑樹です。

風にそよぐ葉音が特徴的なのが名前の由来です。

秋には真っ赤な実を垂れ下げてつけます。

 

タラヨウ

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  • 学名・・・Ilex latifolia
  • 属名・・・モチノキ科モチノキ属
  • 実鑑賞期・・・10~12月
  • タイプ・・.・常緑高木

大きいもので20mほどになる常緑高木で、庭木としても植えられます。

葉が大きく厚みがあり、葉裏を傷つけると黒い文字が書けるため、ハガキの木として知られています。

雌木には秋に赤く熟す実が塊状にびっしりと付きます。

 

ヤマモモ

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  • 学名・・・Morella rubra
  • 属名・・・ヤマモモ科ヤマモモ属
  • 実収穫期・・・6~7月
  • タイプ・・.・常緑高木

公園や街路樹としてよく植えられている常緑樹です。

雌木は秋に赤く丸い実を付け、ジャムなどにして食用にできます。

昔はスーパーなどでも実が売られていたようです。

 

ビナンカズラ

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  • 学名・・・Kadsura japonica
  • 属名・・・マツブサ科サネカズラ属
  • 実収穫期・・・10~12月
  • タイプ・・.・常緑つる性植物

秋には赤く色づいた小さな実が球状につく液果が成ります。

つるを周りに巻き付けて成長していきます。

雌雄異株、雌雄同株、両性花のいづれにもなるややこしい樹木です。

 

 以上、雌雄異株の性質をもつ庭木たちを紹介してきました。

一緒に植えるといっても、風や虫によって受粉されるのでそこまで密接に植える必要はありません。

実が付かないと悩んでいる方は、ぜひとも参考にしてみてくださいね。

 

記事・・・飛田亮

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☆新商品入荷☆アジサイの近縁種「常山アジサイ」など

 

 本日も新着商品がいくつか入荷しております。

今回入荷したのは、

・ヤエミヤマカスミソウ

・ムラサキモメンヅル

・メアカンキンバイ

・ノウショクカライトソウ

・ジョウザンアジサイ

 

の5点の草花たちです。

今回はトコヤマアジサイとメアカンキンバイについて紹介していきます。

 

ジョウザンアジサイについて

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  • 学名・・・Dichroa febrifuga
  • 属名・・・ユキノシタ科ディクロア属
  • 花期・・・6~7月
  • 花色・・・水色
  • タイプ・・.・半常緑低木

 特徴 

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まだあまり市場に流通していない新種の珍しい花木です。

名前にアジサイと付きますが、正確にはアジサイではなくアジサイの近縁種です。

花期はアジサイと同じで、初夏になると水色をした小花がいくつも開花します。

花にはアジサイのような装飾花はなく、全て両性花なのが特徴です。

花後には実を付け、秋になると鮮やかな瑠璃色に色づくため「碧のひとみ」という別名があります。

開花前のつぼみも小さな丸いバルーン状をしておりとても可愛らしいです。

耐寒性に優れているのも魅力の一つで、暖地では葉が常緑の状態で越冬することが出来ます。

鉢植え、地植え共におすすめで切り花として使われることもあります。

一見アジサイのようでアジサイじゃない、不思議で珍しい花木を育ててみてはい 

 

 原産地

中国南部に自生しています。

名前は中国五岳の一つ、中国山西省の常山に因むものだと思われます。

 

 

 育て方

 

日当たりは半日陰~明るい日陰の環境を好みます。

特に夏場の直射日光を長時間受けると葉焼けを起こす等ダメージを受けてしまいますので、涼しい環境で管理しましょう。

水やりも、夏場は水切れしないように表土が乾いたらたっぷりとやります。

耐寒性が強いため暖地では露地栽培でも越冬可能ですが、寒冷地では戸内や軒下で越冬させたほうが無難です。

 

メアカンキンバイについて

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  • 学名・・・Potentilla miyabei
  • 属名・・・バラ科タテヤマキンバイ属
  • 花期・・・4~5月
  • 花色・・・黄色
  • タイプ・・.・落葉小低木

 特徴

 

低い草丈と小さな黄色い花が可愛らしい山野草です。

名前の由来は、北海道の雌阿寒岳(めあかんだけ)で発見されたことと、黄色いウメに似た花を咲かすところからきています。

自生地の冷涼な高山では夏ごろに開花しますが、平地では春に開花します。

横に這う様に成長していくため草丈は低く、グラウンドカバーとしてもおすすめです。

他の種のキンバイとの違いは、葉が3出複葉で先端が3つに割れることと、花弁の隙間から緑色のガク片が目立つ点です。

鉢植えや、ロックガーデンにも活躍してくれます。

 

 原産地

 

北海道固有種で千島列島、北海道に自生しています。

高山の日当たりの良い斜面や砂礫地に生育します。 

 

 育て方

日なたを好みますが、夏季は風通しの良い半日陰で育ててください。

水やりは表土が乾いたらたっぷりと行い、夏季と冬場の休眠期は控え目にやります。

用土は水はけのいいものを好みます。

 

 

 以上、本日入荷した山野草の中から2点を紹介いたしました。

 

記事・・・飛田亮

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梅雨時に発生しやすい害虫と対策まとめ!

 

 もうじき梅雨がやってきます。

正直ガーデニングにおいていろいろ厄介な影響を受ける季節ですが、皆さん頑張って乗り切っていきましょう。

去年、梅雨対策の記事を書きましたのでぜひ参考にしてみてください。

さて、この梅雨対策の記事の中でナメクジに対して少し言及してありますが、

今回はそれに関連して梅雨に発生しやすい害虫とその対策方法を紹介していこうと思います。

 

アブラムシ

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植物の新芽や蕾が大好物で、群がって吸汁している光景をよく目にするアブラムシ。

放っておくと植物の元気がなくなって枯れてしまったり、うどん粉病やすす病などのウイルス病の媒介になったりと何一つ良いことがないので早めの駆除が肝心です。

対策としては殺虫剤のオルトランを蒔いたり、牛乳を霧吹きでスプレーすることで呼吸が出来なくなるといわれ、効果があります。

植物が傷つかないよう粘着テープで捕殺したり、天敵のテントウムシに食べてもらってもいいでしょう。

また、キラキラするものを嫌う傾向があるので近くにアルミ箔を敷くのもいいです。

植物に含まれるアミノ酸が好物なので、肥料の窒素分を与え過ぎないというのも予防につながります。

 

ハダニ

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高温乾燥時を好んで繁殖するため梅雨明けからの被害の方が多いと思いますが、一応紹介しておきます。

とても小さなクモの様な姿をしており、主に植物の葉裏に好んで寄生し食害します。

葉の一部の食害で葉全体が枯れてしまう場合があるので注意が必要ですし、花弁を食害されると花期が短くなってしまいます。

水を嫌う性質があるので、水やりの際に葉裏にまで水がかかるよう葉水をしてあげるとハダニがつかなくなります。

アブラムシと同じく牛乳スプレーをかけるのも効果的です。

牛乳スプレーをかけた後、そのままにしておくと臭くなるので3時間後くらいに水をかけて洗い流しましょう。

 

ナメクジ・カタツムリ

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ナメクジは新葉や花びらなど、草花の柔らかい部分を食害します。

ナメクジがいるかどうか見極めるには、粘液が乾いた跡がついてキラキラと光っているのが証拠です。

ナメクジは夜行性で、昼間は鉢底やレンガ、ブロックなどの隙間に潜んでいます。

ですので日中、鉢を持ち上げて見つけ次第駆除しましょう。

もし見つからない場合は、夜間プラコップにビールと殺虫剤を混ぜて置いておくと、ナメクジたちが誘引されて勝手に落ちて溺れます。

塩をかけると退治できますが、庭に塩を蒔くのは植物に良くないのでやめましょう。

植物に影響がなさそうなところなら熱湯をかけるのも同様の効果があるといわれています。

 

ヨトウムシ

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漢字で夜盗虫と書くように、夜のうちに植物を食べてしまう夜行性の厄介な害虫です。

イモムシ状をした姿で若いうちは緑ですがだんだん黒味を帯びてきます。

雑食性なのでバラクレマチスから野菜まで何でも食べられてしまいますが、特にアブラナ科の植物が食害に合うことが多いようです。

昼間は株元の土中に隠れている為中々探すのは難しく、夜になって出てきたところを捕殺するかオルトラン等の殺虫剤を蒔いておくのも効果的です。

米ぬかを好む傾向があるので、おびき寄せて退治するのもいいでしょう。

成虫のヨトウガが卵を産み付けないように防虫ネットを張るなどの対策も効果的です。

 

アオムシ・ケムシ

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多種多様な蝶や蛾の幼虫で、様々な植物を食害します。

主にモンシロチョウの幼虫であるアオムシは、アブラナ科の植物を好んで食し、キャベツやハクサイなどは葉脈以外残さず食べられてしまうこともあります。

ケムシは毒をもっていることが多いため、なかなか気軽に駆除できない厄介な害虫です。

小さなときならまだオルトランやスミチオンなどの殺虫剤が効きますが、大きくなってくると効果が薄まってくるので、一匹一匹捕殺していく必要が出てきます。

ケムシの場合、退治しても毛に毒をもっていることがあるので死骸にも素手で触れないよう、また風による毛の飛散等にも気を付けましょう。

 

 以上、梅雨時に気を付けたい害虫を紹介してきました。

今のうちから、梅雨のガーデニング対策を少しずつ進めていきましょうね。

 

記事・・・飛田亮

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母の日のプレゼントに!魅力的なアジサイの品種11選!

 

 明日は母の日。

実はGW~母の日辺りが園芸界ではなかなかの繁忙期だったりします。

それは母の日にカーネーションをあげる風習が派生して、綺麗な花苗や観葉植物をプレゼントする方が増えたからです。

中でも特にこの時期開花する日本人お馴染みのアジサイがプレゼントとして人気で、毎年新たな品種のアジサイが生まれ話題を呼んでいます。

というわけで、今回は人気のある園芸品種のアジサイたちを紹介していきます。

普段は山野草という奥ゆかしい美しさをもつ植物ばかり紹介していますが、記念日などにはインパクトとボリューム感のある草花を贈るのもまた一興でしょう。

 

万華鏡

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出典:https://matome.naver.jp/odai/2140015089547637101

島根県で作出された大人気の品種です。

白い覆輪の繊細な美しさが魅力のテマリ咲きアジサイで、青色と桃色の2種類が流通しています。

最も美しい花卉に送られる「フラワー・オブ・ザ・イヤー」の受賞経験があり、毎年予約が殺到し完売するほどの人気ぶり。

今後も目が離せないアジサイです。

 

プリンセスシャーロット

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出典:https://www.oisix.com/shop.gift2--Wmd1-ajisai-princess-charlotte__html.htm

昨年作出されたばかりの新品種のアジサイです。

装飾花の花弁が星形をしている星咲き品種で、ブルーとピンクが流通しています。

色の濃淡のグラデーションが美しく、花弁の中心に向かうほど色が濃く出ます。

夏から秋まで色の変化を楽しめるアジサイでもあります。

 

シュガーホワイト

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出典:http://item.rakuten.co.jp/chigusa/10009285/

オランダで作り出されたテマリ咲きアジサイです。

一番の特徴はなんといっても純白な花色で、咲き進むと黄緑色っぽく変化していきます。

装飾花の花弁の縁にはフリルのような細かい切れ込みが入り、可愛らしい雰囲気も楽しめます。

土壌の酸度によって花色が変化しないため、白いアジサイが欲しい方におすすめです。

 

ダンスパーティー

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出典:http://item.rakuten.co.jp/chigusa/10007082/

1994年に日本で作出され、近年人気が出てきたガクアジサイの園芸品種です。

育てる環境によって花色や形が変化しますが、ピンク系統とブルー系統の花が流通しています、

装飾花が大きく優雅で、ガクアジサイならではの花がピョンピョン飛び出している感じがまるでダンスを踊っているかのように見えます。

 

レオン

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出典:http://item.rakuten.co.jp/chigusa/10011800/

一目で心を奪われるような、美しくかっこいいテマリ咲きアジサイです。

装飾花の形がスタイリッシュでかっこよく、フリルのような縁取りを強調するラインが入りエレガントさを際立たせます。

秋に近づくにつれ花色がアンティークなグリーンに変化していくのも見どころの一つです。

ブルーが多いようですがピンクも流通しています。

 

テマリテマリ

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出典:http://item.rakuten.co.jp/chigusa/10014716/

 テマリ咲き好きによるテマリ咲き好きのためのテマリ咲きアジサイです。

装飾花の一つ一つは八重咲きで丸みがあり、小振りなため繊細な印象を受けます。

その小花がたくさん寄り集まって球状を成しているため、遠目に見ればポンポンと可愛らしく、近くで見れば端正な細工を眺めているような魅力があります。

ブルーとピンクがあり、だんだんと花色が緑色に変化していきます。

 

ギンガ

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出典:http://item.rakuten.co.jp/chigusa/10019993/

万華鏡の姉妹品種で、まだ本格的な出荷は開始されていない新品種のガクアジサイです。

周りの大きな装飾花は万華鏡のような白い覆輪が美しく、色鮮やかなブルーが濃く出ています。

通常のガクアジサイなら中央の両性花はそれ程目立たずに開花しますが、ギンガは盛り上がるように白い花弁が咲くため、両性花も見どころの一つとなっています。

すでに一部で取り扱っており、ブルーのみ流通しているようです。

 

ハワイアンジュピター

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出典:http://item.rakuten.co.jp/chigusa/10014538/

ビビッドな花色が目に喜ばしいテマリ咲きアジサイです。

花弁は先端が尖ったスペード型をしており、白い覆輪が入ります。

花色はブルーとレッドがありますが、どちらも色が濃く出ているため南国チックな雰囲気があり、見ていると元気になれます。

秋になるにつれ緑色に変化していくので、秋色も楽しむことが出来ます。

 

霧島の恵み

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出典:霧島の恵 | アジサイの育て方.net

2011年に品種登録された四季咲き性のアジサイです。

最大の特徴は晩秋まで花が咲き続けるという点です。

それも秋色アジサイのように一つの花がずっと残るというのではなく、剪定すれば新しい花が次々に咲いていきます。

花色は土壌の酸度によって変化しやすく、一株にピンクと青が咲くこともあるようです。

 

ケイコ

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出典:http://picture.ykr414.com/e87-keiko-ajisai/

2015年に「フラワー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した新品種のアジサイです。

大輪の装飾花の淡い色合いと縁には紅の覆輪が入り、花弁の重なりがとてもエレガントに見えるのが魅力です。

花弁には控え目なウェーブと切れ込みが入ります。

花色はケイコブルーとケイコピンクが流通しています。

 

有松

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出典:http://item.rakuten.co.jp/chigusa/10020203/

最後にちょっと変わったガクアジサイを紹介します。

通常のアジサイに見られる装飾花がなく、両性花のガク片が発達してテマリ状になる三河千鳥という品種があるのですが、この有松はその選抜品種になります。

白地に淡い青色の絞り模様が入るのが特徴で、和の雰囲気が楽しめる珍しいアジサイです。

 

 以上、母の日に贈りたいアジサイを紹介してきました。

皆さんも綺麗なお花を贈って感謝の気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。

 

記事・・・飛田亮

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☆新商品入荷☆ピンクのねこじゃらし?「カライトソウ」など

 

 本日も新着商品がいくつか入荷しております。

今回入荷したのは、

・ツルビランジ

・タイリントリアシスミレ

・カライトソウ

・カムイビランジ

・アオバナホタルブクロ

の5点の草花たちです。

今回はカライトソウとアオバナホタルブクロについて紹介していきます。

 

カライトソウについて

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  • 学名・・・Sanguisorba hakusanensis 
  • 属名・・・バラ科ワレモコウ属
  • 花期・・・6~7月
  • 花色・・・ピンク色
  • タイプ・・.・多年生宿根草

 特徴 

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ワレモコウという植物はみなさんよくご存知だと思いますが、このカライトソウはその仲間です。

初夏になると花茎を伸ばし、ピンク色をしたネコジャラシのような房状の花を咲かせます。

房状の花は先端がおじぎをするように垂れ下がり、先の方から順番に開花していくのが特徴です。

この糸のような花を唐糸に見立てて名付けられました。

葉にも魅力があり、楕円形の葉に波型の鋸歯が規則正しく入っていて可愛らしいです。

花壇や寄せ植えにおすすめで、お茶花としても使われます。

 

 

 原産地

本州中部が原産です。

高山の草原帯に自生しています。

 

 

 育て方

高温多湿と乾燥を嫌います。

夏季は涼しい半日陰~日陰の環境で、水切れに注意して管理します。

耐寒性は強いので、寒さの心配はいりません。

用土は水はけが良く、有機質に富んだものを好みます。

花期が終わりに近づくと花が白っぽく見苦しくなるので、花茎のつけ根から摘芯してあげるといいです。

 

 

アオバナホタルブクロについて

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  • 学名・・・Campanula “Sarastro”
  • 属名・・・キキョウ科ホタルブクロ属
  • 花期・・・5~6月
  • 花色・・・青紫色
  • タイプ・・.・多年生宿根草

 特徴

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夏に花を咲かせるホタルボクロは、これからの季節とても人気のある草花ですが、その仲間の一つを紹介します。

アオバナといっても真っ青な花を咲かせるわけではなく、濃い青紫色をした釣り鐘状の花を咲かせます。

ホタルブクロの中でも花の色が濃く、深みがあるのが特徴です。

冬季はロゼット状の根生葉で休眠し越冬します。

カンパニュラ・サラストロという名前でも流通しており、ケントベルという品種とよく似ていますがケントベルの方が背丈が大きくなります。

寄せ植えや庭植えにもおすすめで、切り花としても人気がある品種です。

 

 

 原産地

ヨーロッパ原産です。

山野などに自生しています。

 

 

 育て方

日当たりは日なた~明るい半日陰を好みますが、夏季は風通しの良い涼しい環境で葉焼けや水切れに注意して育てます。

アブラムシやヨトウムシなどの被害を受けることがあるので、オルトラン等の殺虫剤を使うのも有効です。

どちらかというと乾燥気味の環境を好むので、水やりは表土が乾いたらたっぷりと与え、冬の休眠期には鉢内が完全に乾ききらない程度に与えます。

 

 以上、本日入荷した山野草の中から2点を紹介いたしました。

 

記事・・・飛田亮

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庭好きなら知っておくべき日本の偉人・夢窓疎石を読み解く!

 

 突然ですが皆さん、夢窓疎石(むそうそせき)をご存知でしょうか?

鎌倉時代末~南北朝時代室町時代初期に活躍した禅僧です。

日本庭園の歴史を辿っていると必ず名前が出てくる人物ですが、この人めちゃくちゃ凄いんです。

何が凄いって京都の天龍寺西芳寺苔寺)、南禅寺南禅院などの名園を作庭した張本人ですし、あの金閣寺銀閣寺の庭園も夢窓疎石の影響を色濃く反映しています。

今京都で人気のある庭園たちは、彼がいなければ存在しなかったといっても過言ではありません。

今回はそんな日本庭園を語るうえでは欠かせない。いや、日本人なら知っておくべき夢窓疎石について紹介していきます。

 

夢窓疎石の生涯

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  1275年に伊勢に生まれ、少年時代は甲斐に移って平塩山で修行し真言宗天台宗を学びます。

18歳の時に東大寺で受戒し、20代の頃に京都建仁寺禅宗を学びその後鎌倉の禅寺に移ることに。

鎌倉の建長寺で、正統な中国禅を教える元の渡来僧・一山一寧のもとで頭角を現し一躍トップに躍り出ます。

しかしなぜか建長寺を離れ、日本的な禅を教える鎌倉万寿寺の仏国国師こと高峰顕日のもとで学び、印可を受けます。

その後は各地を放浪し、郷国に帰りもしますが仏国国師が倒れると北条執権政府がそのあとがまとして夢窓を鎌倉に迎えます。

しかし長続きせずまたも遍歴の旅に出て、夢窓が50代のころ鎌倉幕府が崩壊し南北朝時代に突入します。

先が読めない時代になり、南朝後醍醐天皇からも北朝の足利家からも教えを請われ、7度にわたり国師号を歴代天皇から賜与され、七朝帝師とも称されます。

このような日本史上類を見ない功績を残した高僧で、1351年、76歳で亡くなっています。

 

夢窓疎石の作庭集

遍歴の旅と共に夢窓が作庭してきた主な庭を紹介していきます。

 

永保寺庭園

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岐阜県多治見市にある臨済宗南禅寺派の寺院です。

楚音岩という巌をくり抜いて水路を作り、滝を落として池としました。

池の中央には無際橋が架かり、この風景を上方より俯瞰できる座禅石が配されます。

 

瑞泉寺

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神奈川県鎌倉市にある臨済宗円覚寺派の寺院です。

岩盤を掘って座禅窟をつくり、池を掘る際あえて掘り残すことで中島をつくった「岩庭」として知られています。

 

恵林寺

山梨県甲州市にある臨済宗妙心寺派の寺院です。

夢窓疎石がつくったとはっきり判明している初めての庭です。

ただし江戸時代に大掛かりな改修工事が入ってしまっているため、当時の姿は見れなくなっています。

 

南禅寺南禅院

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京都市左京区にある臨済宗南禅寺派大本山南禅寺の別院です。

水を引いて滝を落とした池泉回遊式庭園で、後の西芳寺天龍寺の原型とも言われています。

 

西芳寺

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京都市西京区ある臨済宗の寺院です。

広大な池泉回遊式庭園で、上段には石が組まれ枯山水となっています。

今では100種類以上の苔が生える苔庭として人気があります。

 

天龍寺曹源池庭園

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京都市右京区にある臨済宗天龍寺派大本山です。

嵐山を借景とした池泉回遊式庭園です。

後醍醐天皇を弔うためにつくられ、龍門曝の滝石組には後醍醐天皇を象徴した鯉魚石が見られます。

 

夢窓疎石の山水思想

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さて、ここからが本題です。

足利直義の質問に夢窓が答えたのをまとめた「夢中問答集」という書が存在します。

その中には夢窓の庭に対する思いが語られている訳ですが、これがかなり興味深い。

夢窓は庭のことをよく山水と呼称します。

山水画で知られる山水ですが、自然全体の景色という意味も含みます。

夢窓にとっての庭とはありのままの自然そのものであり、庭に座禅石を配することで禅の修行のための深山幽谷の世界を自らつくり出してきたのでしょう。

 

そんな夢窓が、問答集の中で世間に蔓延するいくつかの庭について否定的な描写があります。

簡単にまとめると、皆がやっているようにセオリー通りに築山をしたり、石を立てたり、木を植えたり、水を流すなどして自分では良いと思わず他人に「良い感じ」と言われたくてつくる庭や、

物欲のまま珍しいもの欲しさに奇石奇木をより集めて作る庭は山水を愛しておらず「浮世の塵」を愛しているといいます。

あるいは世間に疎く山水に没頭する風流人がつくる庭でも、求道の心がなければ「妄執に固執し輪廻する基」になるといい、

仏道修行のために山水を頼りにしているものさえも、「仏道」と「山水」を差別しているから真の仏道修行者とはいえないといいます。

では山水に厳しい夢窓が考える真の山水の在り方はなにかというと、

山河大地、草木瓦石、ありとあらゆるものすべてを皆 「自己の本文」だと信じることだといいます。

誠に禅的で難しいのですが、山水とは自分自身であり、ありのままの自分の心がうつるものなのです。

そして夢窓は「山水には得失なし、得失は人の心にあり」と言います。

人は何かにつけて損得で物事を図りがちだが、自然は常にありのままで惑わされることがないという意味です。

この教えを具現化させたものが、天龍寺の曹源池庭園なのだそうです。

 

 以上、夢窓疎石について書いてきました。

他にも書きたい事はたくさんありますが、尺が長くなりすぎるのでこの辺にしておきます。

こういったバックボーンが解ってより楽しめる庭もあると思うので、ぜひ歴史上の作庭家たちにも関心を持ってみてくださいね。

 

記事・・・飛田亮

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【5/3~5/7】GW休業のお知らせ+小ネタ【押し葉を作ってみた】

 

 誠に勝手ながら明日5/3(水)~5/7(日)までGardenPorterはお休みとなります。

それに乗じてこのブログもお休みをいただき、次の更新は5/9(火)からとなりますのでご了承ください。

すでにゴールデンウィークに突入している方も多いと存じますが、皆さん楽しいGWをお過ごしください。

 

さて、お知らせだけじゃ味気ないので今日はずっと温めてきたちょっとした小ネタを紹介します。

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じゃじゃーん。

これは去年の晩秋に撮った写真です。

家の近所にとても綺麗なモミジの落ち葉があったので持ち帰ってきました。

ハウチワカエデの突然変異といいますか、なんらかの外的要因で大きくなっちゃったんだと思います。

手のひらより大きく、顔が隠れるくらいの大きさ。こんなレアな葉っぱは是非とも押し葉にしてずっと飾っておきたい。

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という訳ですぐに押し葉にすることに。

押し葉は色が変わらない新鮮なうちにするのが基本ということで、まずはダンボールの上に新聞紙かティッシュを敷き、その上に葉っぱを置きます。

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さらにその上にティッシュとダンボールを置きサンドイッチにします。

ティッシュまたは新聞紙を敷くのは葉の水分を吸収させるためです。

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そうしたらビニール袋の中で乾燥材と共に密封し、

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ドーンと重しを置いて圧をかけること数日間・・・。

・・・のはずがうっかり押し葉の存在を忘れてしまい、4ヶ月程このままの状態で放ったらかしてしまいました。笑

果たして押し葉は無事にできているのか・・・?

 

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じゃじゃーん!完成です。

若干色味が濃くなり黒味を帯びた感は否めませんが、美しい。

葉のかたちも色も最高の押し葉が出来上がりました。

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これ、押し葉界でも1、2を争う出来じゃないですか?笑

我ながら墓場まで持っていきたい逸品です。

しかし本のしおりなどに使うのは勿体ないので、変色しないようまた乾燥材と共に保存しておこうと思います。

 

はい。というわけでGWとは全く関係ありませんでしたが、皆さんも押し葉作ってみてください。

よいGWを!

 

今週のお題ゴールデンウィーク2017」

記事・・・飛田亮

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誤食に注意!間違えやすい山菜と毒草9選

 

 春のいいところは見て美しいだけじゃなく食べてもおいしいところ!

特に春に芽生える旬の山菜たちにはとても魅力がありますよね。

山野草好きの方の中にはご自身で山まで山菜を採りに行く方も多いのではないでしょうか。

しかし山菜を採るときに注意しなくてはいけないのが、毒草の存在です。

お目当ての山菜と似た姿、似た環境で育つ毒草も多いので正しい知識と経験がないと危険です。

今回はよく間違えやすい山菜と毒草を挙げてみたので、山菜採りに興味のある方は参考にしてみてください。

 

セリとドクゼリ

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出典:https://matome.naver.jp/odai/2137850911848081601/2137852008952658903

 どちらも湿地や水辺に好んで生育するため、一緒に生えていることの多いセリとドクゼリ。

ドクゼリは日本三大毒草に数えられるほど毒性が強い危険な植物です。

見分けかたはドクゼリの方が成長が早く、葉柄が長いのが特徴です。

またドクゼリは根が太く、大きい株だとワサビのようになります。

 

フキノトウハシリドコロ

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左:フキノトウ

右:ハシリドコロ

出典:http://kanpoyakusai.blog31.fc2.com/blog-entry-108.html

成長すると全く違う見た目ですが、まだ芽生えの状態のときに良く似ている2種です。

ハシリドコロはナス科の多年草で、全体に毒があります。

フキノトウは白い綿毛が密生し中には蕾が詰まっていますが、ハシリドコロは黄緑色でほぼ毛がなく葉が多く重なっている点で見分けられます。

 

ニリンソウトリカブト

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出典:http://www.eiken.yamagata.yamagata.jp/topics/san-kino/dokusan.htm

どちらも山地の林という同じ環境で育ち、芽生えの葉のかたちが酷似しているため間違えやすいです。

トリカブトは全草に毒性があり、最悪死亡することもあります。

見分け方は地下を掘るとニリンソウの地下茎は横に這うのに対しトリカブトは紡錘形の塊根が根付いています。

ニリンソウは春に白い花を、トリカブトは秋に青紫色の花を咲かすので初心者は白い花を確認してから摘むのが無難です。

 

ギョウジャニンニクとスズラン

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左:ギョウジャニンニク

右:スズラン

出典:https://plaza.rakuten.co.jp/sacra/diary/200605210000/

こちらも春先に地表から出た若芽がよく似ている植物同士です。

スズランは春に白い小花を咲かせる人気の植物ですが、実は有毒植物だとご存知でしたか?

ギョウジャニンニクは北海道を代表する山菜ですが、スズランの若芽とよく似ているのでご注意を。

ギョウジャニンニクは葉を千切るとニンニクの匂いがしますが、スズランは無臭なのが見分けるポイントです。

 

タラノキとウルシ

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左:タラノキ

実:ウルシ

出典:たらの芽とうるしの違いは? | ちょっといい日

山菜として人気のあるタラの芽ですが、似たような新芽にご注意ください。

特に間違えやすいのがウルシで、人によっては新芽に触るとかぶれや皮膚炎を起こしたり、誤って食べると口の中がピリピリしたりといった症状が出るようです。

見分け方は新芽が生えている枝をよく見ることで、タラノキの枝はトゲが生えているのに対しウルシは樹皮がつるつるとしています。

 

オオバギボウシバイケイソウ

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左:オオバギボウシ

右:バイケイソウ

出典:http://www.naro.affrc.go.jp/org/niah/disease_poisoning/plants/Veratrum.html

庭の下草として良く使われるギボウシにも山菜に利用できる種類があり、オオバギボウシはその最たる例ですがバイケイソウという毒草と若芽の姿がよく似ている為注意が必要です。

見分け方の一つは葉脈で、ギボウシは一般的な主脈から側脈が走る脈すじですがバイケイソウは平行脈なのが大きなポイントです。

また芽出し時にギボウシは葉が巻くのに対しバイケイソウは葉が折りたたまれた状態です。

 

ノビルとスイセン

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左:ノビル

右:スイセン

出典:http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/dokusou/09.html

良く花壇に植えられるスイセンですが、わりと強い有毒植物です。

スラーっと伸びた葉が似ている2種ですが、ノビルは葉に丸みがありスイセンは先端に行くほど平べったくなります。

最大の見分けるポイントはやはり匂いで、ノビルは葉を千切るとネギのような匂いがしますがスイセンは無臭です。

 

ゴボウとチョウセンアサガオ

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左:ゴボウ

右:チョウセンアサガオ

出典:http://www.tokyo-eiken.go.jp/assets/plant/tyousennasagao.htm

庭をスコップで掘っていてゴボウのようなものを見つけても、それを安易に口にするのは危険です。

チョウセンアサガオという幻覚や中毒症状を引き起こす植物の根と間違って食べてしまう例も少なくありません。

ゴボウの根は繊維質で出来ていますが、チョウセンアサガオの根はもろく折れやすいので見分けがつきます。

近頃よく庭木に植えられるエンジェル・トランペットもチョウセンアサガオの仲間なので気を付けましょう。

 

シャクとドクニンジン

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左:ドクニンジン

右:シャク

出典:https://blogs.yahoo.co.jp/panzoh_polo/62514138.html

シャクはヤマニンジンとも呼ばれる山菜で、若葉や根っこが食用になります。

シャクとよく似ているのがドクニンジンで、誤って口にすると中毒症状を引き起こす恐れがあります。

シャクにはセリとミツバを合わせたような芳香がありますが、ドクニンジンは葉や茎を千切ると不快な臭いがします。

また、ドクニンジンの茎には赤い斑点が現れることが多いのが見分けるポイントです。

 

 以上、間違えやすい山菜と毒草を紹介してきました。

この他にも間違えやすいものはたくさんあるので、山菜を採りに行く際は気を付けてくださいね。

 

記事・・・飛田亮

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